温泉マメ知識第2回【成分分析表でわかる事】

温泉とおさる

温泉のマメ知識第1回に引き続き、

第2回をお送りします。

今回も温泉の魅力に気づき始めた

温泉マニア初心者向け講座です。

温泉のマメ知識をサクッとご紹介します。

今回の項目はこちら。

・湯の花や白濁している温泉はパワーダウン

・高張性は長湯禁物

・強酸性泉は殺菌消毒剤

この記事を書いている私は

温泉観光士で温泉マニア歴20年

温泉の奥深さを皆様に伝えるべく

この記事を書いています。

ぜひご覧ください。

湯の花や白濁している温泉はパワーダウン

湯の花がたくさん浮いている温泉や

白濁していて真っ白な温泉など

〝THE 温泉〟というような

いかにも効能が高そうな温泉。

みなさん大好きだと思います。

実は、温泉のパワーはダウンしています。

温泉が空気に触れて、

成分が固まりお湯の中に浮遊している

状態が、この〝THE 温泉〟なのです。

この状態では、お湯に成分が解けていないので

体に浸透する温泉成分は減ってしまいます。

ですので、温泉のパワーはダウンしている状態です。

もし、普段白濁している温泉が

透明だったら、劣化していない証拠!

そんな瞬間に出会えたら

あなたはとってもラッキーです。

高張性は長湯禁物

成分分析表の「泉質」に

かっこ書きで書かれている項目があります。

それが下記の通り。

・低張性

・中張性

・高張性

1つずつご説明します。

低張性

人間の体の塩分濃度よりも低い性質を持つ温泉です。

水1リットルあたり8g未満の塩分濃度です。

人間の塩分濃度よりも温泉の方が薄い状態で

体の塩分濃度の方が、温泉よりも高いため

体の塩分が温泉へ出て

温泉の水分が体に浸透する状態になります。

水分を体が吸収するので

ふやけやすいが、湯当たりが起きにくい温泉です。

日本で1番多い泉質です。

中張性

人間の体の塩分濃度と同じ性質を持つ温泉です。

水1リットルあたり8~10g/kg未満の塩分濃度です。

人間の塩分濃度と同じななので

体の水分や塩分が温泉へ放出されることも

温泉の塩分や水分が体に浸透する事もなく

長湯が出来る温泉です。

日本では1番少ない泉質です。

高張性

人間の体の塩分濃度より高い性質を持つ温泉です。

水1リットルあたり10g/kg以上の塩分濃度です。

体の水分が温泉へ放出され

温泉の塩分(成分)が体に浸透します。

温泉の効能が体に浸透し

効果は抜群ですが、その分

湯当たりしやすく長湯禁物です。

海沿いの温泉に多い泉質です。

強酸性泉は殺菌消毒剤

強酸性泉とは、

ph2.9以下の温泉の事です。

食品では、酢がph3.0

レモンはph2.0とこんな感じ。

ご想像の通り、傷口に触れれば

そうとうシミます。

ヒリヒリ、チクチクといった感じ。

しかし、殺菌には効果大!

大腸菌が3分で死滅するとも

言われていいます。

強酸性泉は

火山性温泉に多く

大地のパワーを感じる

温泉です。

まとめ

・湯の花がたくさん舞う温泉や

 白濁した温泉は、パワーダウンした温泉。

・高張性の温泉は、

 塩分濃度が人間の体よりも多く

 湯当たりしやすい温泉なので注意。

・強酸性泉は、

 ph2.9以下でお酢やレモンと同じ

 酸っぱい温泉。消毒剤と同じ

 殺菌効果が期待できる。

と言う事で、今回は以上です。

温泉に入る前には

必ず成分分析表を確認し

楽しい温泉ライフをお過ごしください。

第3回はこちら

温泉マメ知識第3回【テイクアウトで温泉を楽しもう】

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